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2008年10月15日

野口みずき選手の失敗

先日、イベントの席で女子マラソンの野口みずき選手が
故障で北京五輪を欠場したことについて、原因は自分だけに
あると涙ながらに話していた。


自分は好きでマラソンという競技をしているだけなのに
メダルを義務付けられ、果ては謝罪までするというなんとも
可哀想な話である。


科学的なトレーニングや科学的なケアが大変発達してきている今日、
成功すれば(メダルを取れば)その科学的背景を大いに誇るが、
失敗した時も、科学的な背景を厳密に分析し、反省をしなくてはいけないと
運動科学者の高岡英夫氏は語っておられる。


それをしないと、同じような悲劇がいつまでも続いてしまうと。


また、北京対策としてとられたフォーム改善と頑丈な身体づくりという
2つの大きなテーマが今回の失敗を招いたのは明らかであり
やはり、野口選手本人ではなく指導者に完全なる失敗の原因が
あったようだ。


しかし、この高岡英夫氏はすごい人だ。
テレビで放映された野口選手の練習風景を見て、すでに
北京での失敗(結局北京にすら行けなかった)を予見して
いたというのだ。


以下、「マラソンの女王 野口の欠場の原因を斬る」より
...........
6月中ごろに撮影された菅平のクロスカントリーコースでの走りを、
8月初めにテレビで観たとき、私は科学者として、驚天動地するほど
びっくりしました。

一流のアスリートとしては考えられないほど、身体がガチガチに固まって
いたからです。

インナーマッスルは自由に働いていないし、アウターマッスルはまるで
鎧のようになっていました。

さらに、重心が低くなっていました。走る競技であれほど重心が落ちては
何をかいわんやです。

その瞬間、思い出したのが、アテネ前、スイスでのトレーニング中だと思うの
ですが、「もっとリラックスしろ、力んではいけない、重心が落ちるぞ」というような
ことを藤田監督が叫んでいる映像でした。.............  


博士の眼力には脱帽ものだが、このような人を五輪の選手強化のために
大いに活用すべきなのではと思う。




脊椎動物のルーツは魚類にたどりつく。動物の手足がひれから
進化したものだと考えれば、運動の主力は手足ではなく体幹部だ。
高岡英夫著「究極の身体」より
2008年 JBBF 広島大会 ゲスト 近藤選手



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